冬場の寒い時期は化学反応で発電を行う空気電池にとって苦手な季節。冬になると電池の寿命が短くなる、性能が低下したように感じるといったお話しもよく耳にします。
空気電池をご利用いただくにあたり、次の点にご注意下さい。
- 交換の際は少し手のひらで電池をあたためる
- 空気電池は化学反応により発電をしますが、温度が低い時、発電が安定するまで、数分程度の時間がかかることがあります。室内でも場所によってはかなり温度が下がっていることがありますので、シールを剥がし、少し手のひらで暖めてから交換すると、発電の安定が早くなります。
- 外出時には寒さ対策が必要なことも
- 交換の時と同様、発電開始後の電池の安定した動作にも、温度は影響します。耳あな式補聴器のように耳穴の中に補聴器本体を納めるタイプでは、比較的外気の影響は受けにくくなりますが、耳かけ式補聴器や人工内耳・耳かけ式スピーチプロセッサでは、本体が直接外気に触れやすく、寒い地域では性能に影響が出ることがあります。帽子やバンドを、耳を被うように装用すると、電池の温度低下を抑えることができます。
- お部屋の空気を定期的に換気する
- 空気電池に利用される電解液は、空気中の二酸化炭素の濃度が高いと劣化が早くなり、特に小型の電池(PR536/PR41など)では寿命が短くなります。部屋を閉め切った状態で石油・ガスストーブ、ファンヒーターを利用すると、呼吸気とあわせ部屋の二酸化炭素の濃度が高くなります。健康のためにも、定期的に部屋を換気して下さい。
- 電池は乾燥ケースに入れずに保管する
- 空気の乾燥も空気電池の寿命に影響を与えます。補聴器を乾燥ケースに保管する際には、空気電池を補聴器から外して保管して下さい。
冬期だけではなく、正しく空気電池をご利用いただくため、以下の点もご確認下さい。
- 電池のシールは交換する時に剥がす
- 空気電池のシールをはがすと発電が始まります。一度発電し始めた電池は、補聴器を使っていなくても少しずつ消耗し、シールを貼り直しても発電を止めることができません。電池購入時、シールを全部外してしまわず、交換の際にひとつずつはがしてご利用下さい。
- 電池チェッカーの表示
- 電池のタイプや(PR536など小型のもの)、お使いになる電池チェッカーの機種によっては、新品の電池でもチェッカーの目盛りが最大にならないことがございます。
- 補聴器の定期的な点検とメンテナンス、聴力測定をおすすめ
- 電池を交換しても聞こえが悪い時は、前述のご注意とあわせ、補聴器の汚れによるつまり、ボリューム設定などをご確認下さい。長く安心して補聴器をお使いいただくため、定期的な補聴器の点検とメンテナンス、聴力測定をお薦めいたします。
補聴器用空気電池オーダーQ&A
- ご注文の際のご注意
- 支払いの方法は?
- 空気電池の推奨使用期限について
- 空気電池のメーカーが違うのですが?
- 電池の注文単位は?
- 注文の方法は?
- 冬場の補聴器・人工内耳用空気電池ご利用について
- 使用電池検索-20社735機種の補聴器適合電池が検索できます
- 人工内耳で空気電池をご利用の方